ごまめ生活: 治療の選択＝余命の選択？

2017年9月8日金曜日

治療の選択＝余命の選択？

ごまの肥満細胞腫の治療の選択肢はこんな感じです。

①腫瘍を完全に取り除くための断脚

②部分的な手術

③放射線治療

④抗がん剤治療

⑤分子標的薬

⑥ガンそのものに対する治療は行わない

「①断脚」「③放射線治療」「④抗がん剤治療」は、ごまの年齢や体力を考えて
そして何よりも、ごまのQOLを保つためにも最初から候補外でした。

そして「⑤分子標的薬」は遺伝子検査の結果、候補から外れ
残された選択肢は「②部分的な手術」と「⑥治療は行わない」となりました。

まず②について先生から受けた説明は

・　腫瘍の一部が筋肉に食い込んでいるので、手術しても完全除去は望めない

・　進行が早そうなので、またすぐに大きくなる可能性がある

・　ただ腫瘍が小さくなることで、一時的ではあるが体への影響を減らすことができる

・　年齢や今のごまの足腰の状態を考えると
　術後寝たきりになったり、一気に体力が低下して逆に寿命が縮むこともある

・　これ以上腫瘍が大きくなると手術できなくなるので、早めに決断を

そして⑥については

・　ステロイド、Ｈ２ブロッカー、抗ヒスタミンの投薬で様子を見るしかない
　
・　ステロイドを投与した最初の１週間で少しだけ腫瘍は小さくなったが
その後あまり変化は見られない

・ステロイドの影響ですでに肝臓の数値が悪くなっているので
ステロイドの効果があるとしても、今の量での長期投与は難しい

そして、一番知りたくない余命ですが…

半年先を見据えるなら、最低でも断脚手術が必要。

②の「部分的な手術」については、術後のごまの回復力、残された腫瘍の変化など
まずは手術をしてみないと分からないので、余命については何とも言えない

そして⑥の「ガン治療をしない」場合は…　　長くても２～３カ月

先代犬からお世話になり、絶大なる信頼を置いている先生が言った言葉です。
放射線治療ができるような病院で、腫瘍を専門にしている先生が言った言葉です。
これまで何百、いや何千もの症例を見てきた先生が言った言葉です。

肥満細胞腫が発覚して以来、この日初めて泣きました。（ＴＴ）　ビエ～ン

病院で示された選択肢を持ちかえり、次の診察までに決断しなければいけません。

自分達の選択によって、ごまの余命も変わってくるので責任重大です。

色んなことが頭の中をグルグル駆け巡り、悩んでいるときに
ごまが足元に寝転がって、幸せそうに寝ている姿を見ていると、思わずまた涙が…