2018年3月14日水曜日

治療の選択を振り返る

ごまの闘病生活の中で、治療方法を選択する場面がいくつかありました。


◆断脚をするかしないか。

◆分子標的薬を試すかどうか。

◆いつまで分子標的薬を投与し続けるか。

◆最後に腹水がたまったとき、治療のため病院へ連れて行くかどうか。



これらの場面で下した治療方法の選択について、振り返ってみたいと思います。



【断脚】

ごまのQOLを考えて、これは全く考えられませんでした。 血迷った瞬間はあったけどね…(^^;)

断脚をしていたら、肥満細胞腫に起因する症状の心配もなくなっていたし
また色んな薬を投与することも無く、イコール副作用による体への影響も無く
もしかしたら、ごまは今も生きていたかもしれません。

でも断脚をしなかった後悔は全くありません。


最後の1ヶ月くらいは完全寝たきり生活になってしまいましたが
それまではサポートこそ必要だったものの
自分の意思で自分の好きなところを歩き回ることが出来ました。

断脚をしていたら、もっと早く寝たきりになっていたかと。


なので、ごまのQOLを優先したことは、間違いではなかったと思っています。



【分子標的薬】

いわゆる抗がん剤の一種なので、強い副作用が出る可能性もあると最初に説明を受けました。

実際に白血球数の低下、腎機能 ・ 肝機能の低下、貧血などの副作用が現れて
数値を回復させるため、休薬期間を設ける必要もありました。

でも余命2~3ヶ月と言われたごまが半年以上も生きることが出来たのは
そして腫瘍が破裂することなく過ごせたのは、間違いなく分子標的薬のおかげです。

なので副作用覚悟で薬を投与したのは正解だったと思います。



【薬のやめ時】

腫瘍が大きくなったり、小さくなったりを繰り返していましたが
とうとう薬の効きが悪くなり、むくみもひどくなってきました。

そのころから食欲にムラが出始め、お花畑を見に行くことが増え
さらに完全寝たきり生活に突入したごま。


あきらめずに薬を投与し続けていたら、もしかしたら肥満細胞腫による内臓への影響も
もう少し押さえられていたかもしれません。

食欲のある日がもう少し続き、それに伴い寿命も延びていたかもしれません。


でも、いろんなことが一気に押し寄せたあのタイミングで
肥満細胞腫ではなく、寿命と闘う覚悟をしたのは間違いじゃなかったよな… と思ってます。



【腹水】

旅立つ1週間ぐらい前から、腹水がたまり始めました。

病院へ連れて行き、原因を探り、何らかの治療を施すという選択肢もありましたが
もう病院へ連れて行くこと自体が、ごまの寿命を縮めそうな…

すでにそんな状態だったごま。


なので腹をくくり、ジタバタせずに家でゆっくりと過ごさせてあげる… という選択をしました。

旅立つまでの1週間、ごまも苦しかっただろうし、私も見ているのはキツかったけど
最後までごまとしっかり向き合い、濃い時間を過ごし、そして最期を看取ってあげられたので
この選択も間違いではなかったと思ってます。



自己満足と言われるかもしれませんが、不思議なことに選択してきた治療方法について
後悔がひとつも無いんです。

もちろんごまの頑張りが一番の要因ですが、発覚から半年以上生きられたのは
それぞれのステージで最良の選択が出来たからじゃないかな… と思ってます。
やっぱり自己満足だな。



さて。



ごまの旅立ちの報告を兼ねて、月曜日にまめのワクチン接種で病院へ。

先生にお礼を言い、亡くなるまでの様子と共に
上記のように 「全く後悔することなく、ごまを見送ることが出来ました…」 とお伝えしました。



それにしても…



ダンナ君と2人がかりだったごまに比べ、まめの車の乗降はなんと楽なことか。

まあ、待合室ではプルプル震え、順番が来たら診察室に入るのを嫌がり
やっと入って隅っこで固まっていたかと思ったら、脱走を試みたりしてましたけどね…(^^;)



全身チェックをしてもらい、ブチュ~って注射を打たれ、家に帰るともうぐったり。

声を掛けると顔を上げてくれましたが…



一瞬でした。



まめ、お疲れさん。



最後に…

旅立ったごまに… といただいたお花ですが、先代犬たちも一緒に並ばせてもらってます。


超優等生のゴールデン、ルナ。 そしてクールな破壊工作犬の黒ラブ、アン。



いらんことしそうなので、ごまの写真は少し離しておきました(笑)。

Thank you !     See you !

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです。
    ごまめさんの介護の様子、一度もコメントはしませんでしたがずっと読ませていただいておりました。
    決して悲観的にならず、ずっと前向きにごまさんの世話をしていたのをすごいなぁと感心していました。
    将来自分がニコの介護をごまめさんのようにできるか自信がありません。
    できることできないこと、できるけどしないこと、判断が難しいですよね。
    うちの先代犬の柴犬も肥満細胞腫でした。
    もう頑張らなくていいよと語りかけた2時間後に旅立ちました。
    言わないほうがよかったかとも、言ってよかったとも、いまだに判断がつきかねていますが、ニコにも最後まで寄り添うことぐらいはちゃんとしたいと思います。

    介護ご苦労様でした。
    それにしても、まめさんの存在が今は救いですね。

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    1. 代表取締役さん

      ご無沙汰しています。
      ずっと応援していただき、ありがとうございました。

      もちろん大変なこともありましたが
      底抜けに明るいごまの介護だったから
      自分も前向きに頑張れたんだと思います。

      先代犬さん、肥満細胞腫だったんですね。
      色んな場面で色んな判断をされてきたことと思います。

      我が家の場合、後悔だけはしないように、ダンナ君と毎日毎日話をし
      ブログに記したような選択をしてきました。

      もう少し時間が経ったら分かりませんが
      今のところ、後悔することなくごまを見送れたって思ってます。

      ニコ君はまだまだ若くて元気!
      これからも楽しい時間を過ごしてくださいね。

      私はまめと一緒に頑張ります。

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